1年前の11月3日、よく晴れた朝に私の母は天に発ちました。
まさに母の元に向かおうと娘と二人、準備をしていた中
姉からの電話で知らせを受けました。
瞬時に泣き崩れる私を励ます娘。
おかげで明るい気持ちを保ちながらすぐに家を出ましたが、
祝日だったからなのか、あまりに清々しく爽やかだった
恵比寿駅前を思い出します。
あっという間に1年が経ちました。
あの時には想像もしなかったことが次々と起こった日々。
今こうして落ち着いて、また私のお腹から生まれてくる命を
大切に大切に想いながら過ごしていられるのも、
すべて両親のおかげだと感じています。
長女を育てながらの妊婦生活を通してやっと
6人を生み育てた母の想いを、少しは分かるようになった気でいます。
頑固でこだわりの強い娘を見ながら、
私の幼い頃のこだわりを思い出したり
それを見守ってくれた母のやさしさに感謝したり。。。
そしてまた、娘の純粋さに心を打たれる時、
何が正しいことなのだろうと必死でもがいていた思春期の私に
笑顔で涙していた母を、何度も何度も思い出す。
言葉で何かを教えてくれたというよりは、
すべて行動で示してくれていたということが分かるし
それは父も同じだということも分かる。
今すぐに電話して聞けないからこそ、母に問いかけるというよりは
悟りながら、過ごして来たこの1年でした。
よく、「老後は6人のこどもたちの家を2ヶ月ずつ順番に回れば
あっという間に1年経つわね。世界中行けるわ。」
と言っていた母。
湯布院に来ていることも感じます^^
そしてあらためて、5人もの兄と姉の下に
私を生んでくれたことに、心から感謝。
私たちの前では父と口喧嘩すら、
しないでいてくれたことにも感謝。
いつも前向きに肯定し励ましてくれたことに感謝。
言葉にすればきりがありませんが、とにかく
『オンマ、ありがとう』
この言葉をこの1年で何度言ったか分かりません。
自分のこどもにも、そんな存在になれるように。
まだまだ未熟すぎる母親ですが、成長していきたいです。
最後に、オンマの63歳の誕生日に撮った、手の写真。
主人が撮ってくれたものですが、その手の温かさや
シワの感覚は、私の手に一生残っていることと思います。
家の玄関を出ると一番に迎えてくれる、一輪の真っ赤なお花。
オンマみたいだな、って思うのです。
湯布院は今日も、雄大な由布岳に守られて星がキレイです。
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